平成のマルコポーロ 芦原伸の「シルクロード鉄道紀」 トップに戻る

現地通貨の入手が大変! 日本円、クレジットカードは通用しない

8/15(土) タラズ

 サマルカンドからタシケント、タシケントからタラズ、アルトマイへ。1日ずつの移動で、急がしい旅だ。タラズから国はカザフスタンに変わる。
 
 なによりも困ったのが現地通貨だ。日ごとに国が変わるので、現地通貨も両替しなくてはならない。おまけにこのエリアは日本円がまったく通用しない。日本円が両替できるのは国営のメインバンクしかないのだ。日本を出る時、ドルとユーロに両替したが、メインは日本円でもってきた。日本円は世界各国で強いからである。

 ところが中央アジアでは日本円はどこもがなじみがない。トルクメニスタンでは国営中央銀行までいって日本円を両替したが、相手が間違えて韓国ウォンとして換算されたこともあった。なんだか少ないので、気がついたからよかったものの、国の銀行だからと信用していたら大損するところだったのだ。ユーロはヨーロッパで使い果たし、ドルも次のメイン紙幣として使ってきたから、もはや日本円しか残っていない。

 ジャンブール(タラズの駅)で降りた時、はっとしたのが現地通貨(テンゲル)が手元にないことだった。財布を見ると、ウズベキスタンのスムは残っているが、 ドルはたった3ドルしか残っていない。
タクシー運転手に事情を話し、3ドルと残りのスムを支払って、やっとホテルにたどりついた時は、日本円以外何もない。おまけに着いたのは土曜日の18時過ぎで、翌日は日曜日なのである。
 ホテルにVISAカードのシールが貼ってあるのを見た時は、奇跡!か、と思えた。イラン、中央アジアではすべて(四つ星ホテルでも)現金決済。カードは一切使えなかったのだ。
 さすがカザフスタン! 事情は違うのだろうか?
と安心したのもつかの間。

20090815_talaz_in_kazakhstan.jpg
(写真 タラズの街角)
「機械が壊れていてダメなの。現金にして」
と、韓国系の美女のフロント係。
「銀行は日曜日がすべて休みです」
 そこでVISAのATMが街中にあることをきき、日曜日の午前、奔走する。さいわいATMはほどなく見つかり、難をさけた、という具合。 

列車の発車は午後1時。ぎりぎりセーフだった。
 
 タラズは8世紀にアラビア軍と中国の唐軍が戦った歴史的なシルクロードの舞台だ。タラズ川で決戦があり、唐軍が大勝した。その時、紙の技術がアラビアへ、さらにヨーロッパに伝わったとされている。
 その歴史の街で、紙(紙幣)に泣かされたのも、何かの縁なのだろう。

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