本誌人気コラムが「談」に登場!ブログ時評、Asablo(アサブロ)。評論家・滝田誠一郎が話題のブログ&ツイッターを総まくり トップに戻る

第34回 笑える思い出を4コマに(後編)

ブログ界にはさまざまな人気ランキングが存在する。
ランキングで上位(できれば10位以内ないしは30位以内)に入ることが人気ブログの証しであり、
ブロガーの勲章であり、そのためランキングを少しでも上げることに血眼になり、
ランキングのアップダウンに一喜一憂するブロガーが少なくない。

〈4コマ漫画〉や〈絵日記〉といったジャンルのランキングでは
知る人ぞ知る人気ブロガーのきんととさんもかつてはそうだった。
「ランキングを気にしすぎてブログに追われる生活だった」と振り返る。

ランキングを上げるために、またランキングを維持するために
ブログを毎日更新するのは当たり前。きんととさんは人気ブログ「官公庁のバイトさん」(略称)の
4コマ漫画を1本仕上げるのに3時間かけるというから、
それだけでもブログに追われる生活が容易に想像がつくというもの。

それに加えてブロガー同士の付き合いもおろそかにできない。
ブログにコメントを書き込んでくれたブロガーに対しては、
返礼として相手のブログにコメントを書き込む(コメント返しという)。
ブログを見た形跡(足跡とかペタという)が残っていたら、
その人のブログに飛んで足跡/ペタを残す(ペタ返しなどという)。

「4コマを1本描いて、それに加えてコメント返しなどもこまめにやろうと思うと
1日24時間ではとても足りないくらい」

それでもランキングを一つでも上げたい一心で家事や育児の時間を削ってまで
パソコンに向かっていたきんととさんに、昨年ブロガーとしての転機が訪れる。
夫の病気と休職、そして休職中に起きたリストラ騒動がそのきっかけだった。

「ブログに追われる生活をしてはいけないと反省しました。
主人のことをちゃんと見守っていたいし、子供たちに不安な思いをさせてはいけないし。
で、私のブログの常連さんたちにメッセージを送って、
家庭の事情があってこれからはコメント返しやペタ返しはできませんと伝えました。
そう決めたことでブログの存在が少し軽くなりました」

昨年9月、きんととさんは新たなブログ「きんととの思い出マンガ 裏きんとと」をはじめた。
きんとと家の日常を4コマ漫画化したブログだ。
今はこちらにウエートを置いていて、「官公庁のバイトさん」はあまり更新していない。

「家族で読み返してゲラゲラ笑えるような思い出を残したいと思ってはじめました」

以前のようにランキングを上げることに血眼になることはないが、
それでもランキングはやはり気になるときんととさんは苦笑する。

「ブログで漫画を描いているうちにプロの漫画家さんの気持ちに近くなってくるというのか、
描いたものはより多くの人に見てもらいたいし、
より多くの人に笑ってほしいという欲がどうしても出てくるんですね」

「裏きんとと」のネタにされているご主人も中学1年のお子さんも、
きんととさんのブログのよき協力者であり、よき読者だという。
ブログに追われる生活を改めた御利益といえるだろう。

■「きんととの思い出マンガ 裏きんとと」
http://ameblo.jp/urakintoto/

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■滝田誠一郎ブログ「私、ブログ評論家です。」
http://ameblo.jp/blog-hyoron 

 

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